毎日、スターバックスに行くためにWebライターになったんです。ヘンですか?

Nao Kiyota
美容・健康ライター

「猶予は来年の2月までなんですよ」そう言って彼女は笑った。
彼女に残された期間はあと、8か月。それまでに彼女は答えを見つけなければならない。
屈託ない笑顔を見せる彼女に、僕はかける言葉を失っていた。



3年の間に自分が何が出来るか?を考えることにした。

Nao Kiyotaさんは大学を卒業すると、在学中からアルバイトをしていた塾から「講師を辞めないで続けて欲しい」と頼まれた。
ただし、その契約期間は3年。
もちろん、その申し出を断って就職する、という選択肢もNaoさんにはあった。
しかし、Naoさんはあえて塾に留まることにした。
「その3年の間に自分が何が出来るか?を考えることにしたんです」
Naoさんはポジテブ思考の女性だ。3年という期限を“3年もらえた”と考え、その3年の間に何が出来るのかを考えることにしたのだという。
3年の間に出来ること、そのひとつが資格の習得だった。もともと美容に興味があったので美容関係の資格を取ることにした。この資格を自分の武器に出来ないだろうか?そう考えたのだ。
「卒業して3年たっての就職に、資格も何もない、ではどうにもなりませんからね」
塾の講師の仕事は14時から22時30分まで。仕事に行く前の午前中の2~3時間を勉強の時間に充てた。
勉強は自宅ではなく、好きなスターバックス コーヒーに行ってする。好きな抹茶ラテを飲みながら。
そして、健康系ではダイエットアドバイザー、リンパケアセラピスト。心理系ではメンタル心理カウンセラー、上級心理カウンセラーの資格を修得する。
「今度は、この資格を生かす方法はないか?と考えたんです」
ネットサーフィンをしたりコピーライターの本を読んでいるうちに、Webメディアというものがあって、そこに原稿を書けばお金になるらしい、と知る。
早速、マッチングサイトに登録してみた。行動に移るのは早い。
「一番、最初はリライトの仕事と脱毛サロンのサイトのランディングページのお仕事に応募しました」
それがWebライターになった最初の仕事だった。1文字0.5円。それでもギャラは5万円になった。
「文章を書くのは好きだし、書くのはわりと早い方なんです」
毎日、スターバックスに行きたい。Webライターの仕事で得たギャラを抹茶ラテ代にできるかも・・・。
それが動機だった。スターバックスに行くためにWebライティングで稼ぐことにした。毎月の目標金額は15000円。それだけあれば毎日、抹茶ラテが飲める。

Webライターの仕事のギャラで好きなものを買う。

そんなわけでNaoさんのWebライターがスタートして1年が過ぎた。
今でも7時頃に起きて8時頃にはスターバックスにパソコンを持って“出社”する。そこで2~3時間、原稿を書く。
「12時には終わらせないといけないんですが、その日のノルマは、お仕事には締め切りがあるのでそれをまず最優先しますが、飽きたら帰る、というのがスタンスです。集中できるのって、2時間くらいが限界でしょ」
その2~3時間で最低、700~2000文字の原稿を3本書上げる。2~3時間でそれだけの量を書くのは驚異的なスピードだと言っていい。とても僕にはできない。集中力がはんぱない人である。
「Webライターのお仕事のギャラは好きなものを買うんです」
服が買いたいと思えば、スターバックスの抹茶ラテの代金に服の代金をプラスしてそれを目標額にする。
「先にお洋服を買って、それを回収するためにWebライターのお仕事を頑張ったりしますよ。原動力に物欲は大切です!私はにんじんをぶらさげて走るタイプです」
Naoさんはけっこう意地ぱりなところがある。使ったお金は意地で取り戻そうとする。
平日だけでなく土日もWebライターの仕事をしている。
「Webライターのお仕事、自分の知っていることを書く、というのは趣味みたいなものなんです。だから、WEBライターのお仕事は仕事をしているというより、趣味をしているって感じですね」
趣味で原稿を書いてて、それがお金になるからハッピーなんだそうだ。

副業でやるか本業でやるのか? 尽きない悩み。

毎日、書くから書くスピードも上がる。スピードを上げる訓練だとも思っている。
Naoさんはなんでもポジテブだ。もちろん、OFFを決めて買い物に行ったり友達と遊んだりもする。
常に礼儀正しく、意志が強く、好奇心も旺盛。何に対しても積極的で前向きで、とにかく笑顔を絶やさない。
そんなNaoさんの目標はWebライターの仕事の単価を上げること。つまり、1文字の単価を上げるということだという。署名記事を書いてそれを実績にして売り込みもする。少しでも単価の高いWebメディアを探し、そこと契約すると安いWebメディアは切っていく。
「そんな、欲の固まりの女みたいに言わないでください!ギャラだけで仕事をする、しないを決めているわけではありません!やっばり気持ちのいいクライアントとの仕事を優先してます」
Naoさんは怒っていても笑っている。
仕事が出来る時間は決っているのだから、効率よくしたいと考えている。
「『あなたに書いて欲しいんです』と言われるような存在になりたいです」
そして、自分の存在を何か残したいとも思っている。やはり、欲は人一倍のようとしか思えない。
悩みはWebライターを一生やりたいが、副業でやるのか本業でやるのか?を決めかねているところだという。
普通の会社に勤めて帰ってから書く、というのはムリな気がしている。
「朝だから書けるようにも思うんです。だから今のスタイルが理想なんですけどね」
3年の約束も2年が過ぎた。残すはあと8か月。副業でやるか本業でやるのか?まだ答えは出ていない。


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