『Webライター入門』(技術評論社)が発売中です。

■Webライターのための書籍がないのなら作るしかない
『Webライターのための書籍を作りたい。しかも悩めるフリーのWebライターのための書籍を……』
──それが、本書を作るうえでの動機でした。
 今、世の中にはWebライティングを解説した書籍は数多くあります。しかし、それらは企業のWeb担当者やWeb制作に携わる人達に向けて書かれているものでした。つまり、プロ向けです。
 僕はWebメディアに係るようになって沢山のWebライターと付き合うようになりました。そのWebライターのほとんどは別の仕事や家事を持ちながらの兼業だったり、いずれはプロになりたいと願う人達です。実は今あるWebメディアの多くはそんな、フリーのWebライター達の活躍によって成り立っているのです。
 なのに見渡してみて気付いたのは、プロではないフリーのWebライター達の悩みや疑問に応えている書籍がまるでない、ということでした。ないのならば作るしかない。そう思ったのです。

■成長するWebメディアに不足しているWebライター
 ライターが活躍できる場所には、雑誌や書籍、いわゆるペーパーメディアとWebメディアがあります。
 従来からあったペーパーメディアですが、止まらない雑誌の休刊ラッシュ、書籍の部数の低下など、暗い話題ばかりであまり明るいニュースは聞きません。対するWebメディアは常に新しいサイトが誕生し、日々増加を続けています。今ではペーパーメディアよりもWebメディアの方が大きな力を持っていることは誰もが認めるところです。 
 そんな成長が著しいWebメディアですが、実はWebメディアで記事を書くライター、つまりWebライターがとても不足しているのです。だから今ならWebライターの仕事は簡単に見つかるといってよいでしょう。
 Webライターの仕事は難しいものではありません。事実、Webライターの多くはごくごく普通の人達です。書くことが好き、書いた記事を多くの人に読んで欲しい、それでお金も稼げたらラッキーと考える人達なだけなのです。

■ライター戦国時代な乱世で下剋上は加速する
 しかし、Webライターの報酬面では満足できる案件は少なく、とても良い環境とは言えません。残念ながらWebライターで生計を立てることはとても難しいのが実情です。
 そのため、ペーパーメディアを活躍の場とするライター達は、Webメディアを意識しつつも報酬面で折り合いがつかず、参入をためらっている、という状況のようです。たぶん、ペーパーメディアに書いている多くのライターは『Webメディアの報酬額が上がったら書いてもよいかな~』と思っているに違いありません。
 しかし、それは僕にすれば『とても甘い考えだ』と言わざるをえません。
 僕はペーパーメディアとWebメディアは似て異なるものだと考えています。ペーパーメディアにはペーパーメディアの、WebメディアにはWebメディアの特性があるからです。そのため、ペーパーメディアに書くライターとWebメディアに書くWebライターもまた、まったくの別物だと思っています。
 ペーパーメディアに書いているライターがそのままWebメディアに書いて通用するとは限りません。むしろWebメディアで知名度を上げたWebライターがペーパーメディアに殴り込みをかけるかもしれないのです。
 まさに世はライター戦国時代。そして下剋上が始まりつつあります。だから今、Webライターを始めるのはビックチャンスなのです。

■WebライターのためのWebライターによるWebライター入門
 本書を作るにあたって、僕がひとりで書き上げるのではなく、僕は監修として制作をコントロールし、実際の執筆は9人のWebライターにお願いすることにしました。
僕ひとりで書いて9か月かかるのならば、9人で分担することで1か月で作ることが出来る。そう考えたからです。
 9人のWebライターには執筆にあたり「いつものWebライティングと同じように書いてください」と依頼しました。
 執筆を担当した9人のWebライターはみな、他のWebライターと同じ悩みを持ちながらも長い間、Webライターとして活躍してきた人ばかりです。なので誰もが経験に基づいた説得力のある原稿を書いてくれました。まさに僕の期待どおりの出来となりました。
 four classに登録しているWebライター700名にアンケートをお願いし、Webライターの現状をレポートしてもらいました。また、Webメディアで活躍する編集者の方々に、求められるWebライター像を語っていただきました。それらも参考になるかと思います。

■Webライターとして活躍できる方法を考えないといけない
 Webライターで活躍するために大切なことは何なのでしょうか?
 それはWebライターにとって大切な知識を得ることです。
本書はWebライターになりたい、いずれはプロににりたい、けれど方法がわからないと悩むWebライター達のために、Webライターとして知っておくべき基本的なことだけを解説してあります。
 別に最初からすべてを読まなくとも、目次を見て興味のあるところから読み進めていただいてもかまわないように構成してあります。興味のある項目や、気になる項目があれば、そこだけでもピックアップして読んでみてください。Webライターをはじめるにあたっての不安や、Webライターとして仕事をしていて感じる疑問などに対する解決のヒントにきっとなるはずです。
 本書ではWebライターという業界のこと、報酬面のことや実際に仕事を見つけるための方法、Webライターとして自分の売り込み方、クライアントとの付き合い方、具体的に仕事を探すためのサイトの使い方、原稿の基本的な書き方、よくあるジャンルごとの原稿の書き方、Webライティングの際の最低限のコツ、Webライターに便利なツール、Webライターをやるうえで守らないといけないルールなど、様々なWebライターにとって役立つヒントを詰め込んだつもりです。  ただし、本書の目的はあくまでも基本的な入門書です。
 どの項目を取り上げても、例えばコンテンツマーケティングやSEOといったWeb系のこと、取材方法や原稿の書き方といったライティング系のこと、また、著作権などの法律系こと、それらどれを取ってみてもそれぞれで一冊の書籍が出ているくらい、内容は掘り下げることが出来ます。
 だから、本書だけでは満足できなかいこともあるはずです。その場合は、より専門的な書籍にあたってみてください。

という文章は『Webライター入門』のまえがき。ロングバージョン草稿版。
『Webライター入門』(技術評論社)はビギナー向けとして制作しました。
ぜひ、読んでください!

Webライター入門
――副業・プロで稼ぐための50の基礎知識
(株)フォークラス (監修), 大橋 博之 (監修)

単行本(ソフトカバー): 240ページ
出版社: 技術評論社
言語: 日本語
ISBN-10: 4774176028
ISBN-13: 978-4774176024
発売日: 2015/8/25
Webライター入門 ――副業・プロで稼ぐための50の基礎知識